日本学術振興会 人文・社会科学振興のためのプロジェクト研究事業V−3
「文学・芸術の社会的媒介機能」
文学・芸術の社会的統合機能の研究
LAC
Literature, Art and Community

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   第9 LAC  国際シンポジウム 

「映画と<敵>
――中国語圏映画における日本軍の表象」



三澤真美恵  (日本大学)  冷戦期台湾における銀幕の「敵」
                        



1945年の敗戦を機に、日本は「戦後」を享受してきた。
しかし、かつて日本によって植民地支配された台湾は「戦後」を享受する暇もなく、別の戦争に巻き込まれていった。
国共内戦と東西冷戦が結びつき、抗戦の記憶と植民地支配の記憶 が錯綜するなか、台湾の銀幕にあらわれた「敵」とは、いったい誰なのか? それは、誰にとっての「敵」なのか? 

本報告では、こうした問題関心にもとづいて、1960年に日本大使館・日本の映画会社(日活、東宝、大映、新東宝、松竹、東映)によって台北で主催された「日本電影欣賞会(日本映画祭・日本映画見本 市)」をひとつの事例として、冷戦期台湾における映画をめぐるポリティクスについて考察してみたい。